NHKの番組取材で、ワルシャワにある国立映像アーカイブ(Filmoteka Narodowa – フィルモテカ・ナロドヴァ)に潜入して来ました!
Tym razem byliśmy w Filmotece Narodowej na ul. Chełmskiej w Warszawie! (teksty tylko po japońsku)
国立映像アーカイブはプワフスカ通り(ul.Puławska)とヘウムスカ通り(ul.Chełmska)の2箇所にあります。今回はヘウムスカ通りの方にお邪魔しました。同じ敷地内には撮影スタジオやモデル・俳優プロダクション、またポーランド映画界の重鎮アンジェイ・ワイダが設立した映画学校などがあり、映画製作を志すポーランド人で知らない人はいないという場所です。
広い敷地内の奥にある映像アーカイブは思ったよりも小さい建物。警備員さんにドアを開けてもらい中に入ると、両側の壁には古いポーランド映画のポスターがたくさん貼られていました。
さて、今回は特別に、膨大な数の映像資料が保管されている倉庫へ案内していただきました。入り口を入った瞬間、倉庫中にびっちりと積まれたフィルムの数にびっくりしてしまいました。全ての映像資料は35ミリフィルムに収められており、ひとつひとつが丁寧に缶のなかに入れて保存されています。ポーランドの歴史的映像資料のほとんど全てはここに保管されています。最も古い資料は19世紀のものだとか。
もちろん映像資料は申請さえすれば閲覧することが可能です。映像を検索するための資料室にもお邪魔しました。ひとつひとつの映像の内容を書いたカードが入った棚が小学校の教室くらいの大きさの部屋にいくつも並んでいて、その数の多さを考えて気が遠くなってしまいました。
さてここには昔ながらの映写機のある閲覧室があります。しかし残念ながらこの映写機、状態が悪く現在はもう使われていないのだとか(プワフスカ通りのアーカイブでは映写機による閲覧が可能)。昔ながらの映写機で何十年も前のワルシャワ市民の暮らしぶりを垣間見る・・・なんとしてもこの映写機、復活させて欲しいものだと思いました。